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だまし売りNo
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現職警察官がストーカー殺人犯との設定はテレビドラマ『99.9 刑事専門弁護士』でも使われたように、ありふれたものになった。警察官が職務権限を使って市民に近づき、ストーカー犯罪を繰り返している。
七月鏡一原作、藤原芳秀作画『闇のイージス AEGIS IN THE DARK』は依頼者を護衛するボディーガード・楯雁人を主人公としたハードボイルド漫画である。イージスと言えば防空システムが有名になっているが、本書のタイトルは元々の語源のギリシア神話の女神アテナの防具に由来する。続編に『暁のイージス AEGIS IN THE DAWN』がある。

イージスの異名を持つ楯雁人は警察官のストーカー殺人犯など普通では対応しにくい敵から守る。それにしても現職警察官がストーカー殺人犯との設定はテレビドラマ『99.9 刑事専門弁護士』SEASON II(TBS)でも使われたように、ありふれたものになった。本書でも『99.9 刑事専門弁護士』でも警察官が職務権限を使って市民に近づき、ストーカー犯罪を繰り返している。日本の警察は腐敗のレベルは発展途上国と変わらない。かつて日本は代用監獄など特定の分野で人権意識の低さが批判されたが、警察に関係する問題は全て後進的であると認識を改めた方が良いのではないか。

本書は殺し屋を描いた『ジーザス』 (JESUS) と同じ原作者・漫画家コンビの作品であり、作風も似ている。『ジーザス』は週刊少年サンデーに連載されていたが、少年誌らしくない劇画作品であり、逆に注目していた。『ジーザス』の主人公は殺し屋であったが、本書は殺さないことをルールとして課している。より道徳的である。『ジーザス』も最初は秘密組織から違法薬物を奪取して売り捌こうとしていたが、後には違法薬物を世の中に出さないようにしており、作品の中で道徳的になった。
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書評掲載URL : http://www.hayariki.net/
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だまし売りNo さん本が好き!1級(書評数:3131 件)

歴史小説、SF、漫画が好き。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』はマンションだまし売り被害を消費者契約法(不利益事実の不告知)で解決したノンフィクション。

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