衆院2区(西、南、港南区)選出の菅義偉衆議院議員(69)が官房長官に就任して12月26日で5年が経過する。本紙は菅氏に単独インタビューを行い、5年間の感想や安倍政権の政策、地元への思いなどを聞いた。菅氏は「緊張と重圧の連続」と5年間を振り返った。(聞き手/本紙・門馬康二)
――昨年7月に官房長官在職日数が歴代最長となり、就任から5年を迎える。
「就任時、『1年以上続けるのは難しいのではないか』と思ったが、いつの間にか5年になっていた」
――最近では北朝鮮ミサイル発射など、さまざまな対応が求められている。
「大規模な災害や海外のテロなど、突発的な事態もあり、次から次へといろいろなことが起きる。緊急事態の初動対処を行うのが官房長官の役割。緊張と重圧の連続は何年経っても変わらない。緊張感とうまく付き合う方法も分かってきた。就任後、横浜の自宅には1回も泊っておらず、家に泊まりたいと思う」
――今年は森友学園、加計学園問題などに関し、記者会見での発言が取り上げられることが多かったが。
「謙虚に真摯に政権運営に当たり、丁寧な説明を行っていく、その姿勢を保ち続けていく。記者会見の発言の一部分だけが切り取られて報じられてしまうのは残念。主張すべきところは主張する」
国民と呼吸合わせ
――安倍政権が長く続く理由はどこにあるか。
「国民と”呼吸”を合わせているからではないか。国民が何を望み、何を欲しているかを考慮しながら政策を進めていることが高支持率に繋がっていると思う」
――先日、幼児教育無償化などを盛り込んだ政策パッケージを閣議決定した。
「幼児期は人格形成にとって重要な時期で、そこへ大胆に投資をする。3歳から5歳までの幼稚園、保育園、認定保育園は無償化する。それ以外の施設は専門家の意見を聞いて、来年夏までに結論を出す。0歳から2歳までも待機児童解消に取り組む。住民税非課税世帯は無償化を進めたい。2019年4月から一部実施し、2020年4月に全面実施したい」
――横浜市長選で支援し、3選を果たした林文子市長の市政運営の評価は。
「大変に頑張っておられると思います。特に待機児童ゼロへ向けた取り組みは、人口373万人の横浜ができたのだから、全国でもできるはず」
――市長選ではIRの誘致も争点になった。
「IRは世界の127カ国・地域で行っている。観光立国を目指す中で横浜に誘致できたらいいと思う」
――選挙区である港南区について感じていることは。
「ボランティア活動が盛んで、助け合いの精神も強い。高齢化社会に先駆けたまちになってほしい」
――読者へメッセージを。
「横浜市会議員であったことを誇りに、住民の声を国政に反映させたい」
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